だから早よ脱げってさなぎを

人からどう思われるとか
本当にどうだっていい
そんなこと気にしてるの
カッコ悪すぎる
歪ととらえることもできるし
個性ととらえることもできる
ありたい姿を選べばいい
のびのびあっけらかんとしてる人は
魅力的
自分を好きな人は大抵かっこいい
自信なんて根拠なく持てばいい
証明も賞賛も必要ない

関係ない

恋はフレーム

音楽と香りと言葉でできてる

とくべつな時間がはじまったとき

目の中にうまれるフレーム

四角く切り取った景色の中を

たまたま通りかかった人に

恋に落ちる

フレームの素敵さがすべて

たとえ誰もいなくなっても

フレームはここにある

わたしは一人でもときめいていた

感動する理由

もう二度とこんな奇跡は起こらない
と感じたことがある
なんども
二度と起こらないはずなのに
なんども
これからもそれはある
そのたびに
もう二度とこんな奇跡は・・・と思うのだ
まことにおめでたい

まだ自由じゃなかった

目がさめる時間がおそい
第1アセアセ
犬にごはんをあげなくては
第2アセアセ
体操をしなくては
第3アセアセ

自由を獲得するために
たくさん排除してきた
スキージーで押しやるように
そうして
目に見える景色はスッキリした

けれど今朝のいくつものアセアセにより
はっっ!
心の中にガチャガチャ存在してた
たくさんのトラワレ

できていないとか
先にやらなくてはとか
トラワレが自由をうばっていたのだ

みんな消しました
どれから先にやってもいいし
待たせておけばいいし
やらなくてもいいし
今やりたいことに手をつけてゆく
順番なんてない
急ぎの仕事なんてない
やらなかったら死ぬ事なんてない
そう
もともと
なにも決まりごとなんてなかった
約束はお砂場の山とおなじ

降参して認めます

ずっと足りないふりしていたけれど
もう隠しきれない
わたくし充分豊かです
足りないものはありません
足りなくなることを心配してただけです
欲ばりでした
すでに
あふれんばかりにあったし
溺れるほど浴びていました
すいません本当にありがとう

時々踏む地雷

油断していた

伊勢丹の地下へふらりと寄り
自分に自由に買ってあげようと思い立ったとき
思い出してしまった
あっこごはん作れないんだろ
好きなもの買え
ふらふらの細い体で
一緒にイタリアンを買ってくれたこと
お店の人と楽しくお話ししたこと
遺言とか
行く末を案じるとか
そんな大げさなことはなにもしない
ただ
今日のわたしが幸せであるように
体力の限りを尽くしてくれた
そんな犬みたいなひとだった
にじんでショーケースが見えない
なにも買えず地下鉄改札に向かう

見逃すなよ

目がよく見えなくなった
できてた仕事ができなくなった
スピード感もなくなった
哀しい

これ
フィルターかかってる

目の見え方が変わった
違う景色が見えるようになった
ゆったり楽しんでる
おもしろい
そう
これ
素のまんま

天然石

欲しいものがあった
いつか買おうと我慢したら
瞳の澄んだ女の子に言われた

お金がないからとか
自分にはふさわしくないとか
じゃぁ将来ふさわしいあなたになった時
まだこれが欲しいと思っているかな
その時はもう違うものが欲しいのじゃないかな
欲しいのは今のあなたなんでしょ

書きたい思いがあった
書いて軽蔑されることが恐ろしかった
シンプルな女性に言われた

うわべだけでは何も伝わらない
正直に出したら初めて共感される
軽蔑されるどころかそれこそが価値あるよ
書きたいのはそれなんでしょ
大丈夫
全部愛される

わたしはこれまでの姿勢を壊しました
いまなにもありません
赤ちゃんみたいに栄養をとっています
そうして出るに任せます


想像力の欠如

フェードアウトってありえない
信頼は一切なくなる
気が変わることは誰でもあるし
それは責められることでもなんでもない
けれど
約束は宙に浮かんだまま永遠にそこにある
自然に消える約束なんてこの世に1つもない
温度差は大きい
謝ったって信用は戻らないし悲しい
どう話し合っても元には戻らない
失いたくない相手なら
つぎのシーンで心を尽くそう
あやまちを赦そう
限りなくゼロに近い信頼を
知り合ったばかりの人だと思って大切に両手で扱おう



大阪の喫茶店にて

はっきり言うて。なんでやの。

なにがやねん。

会合済んだらまっすぐ帰って来ればええやんか。なんであの人とお茶行くん?

話の流れでそうなってしもたんや。

あんた褒めたんやてね。その服お似合いですねって。なんやのそれ。女の人の服褒める必要がなんであるん?

その場の雰囲気ってあるやろが。

雰囲気に流されるんかあんたは。じゃあ雰囲気よかったらまた誘うんか。

誘わへん言うてるやないか。

わかるかいな。また誘ってお茶してなに考えてんのよ。もうあの会合行かんといて。行く必要ないやんか。

いろいろ付き合いもあるから行かんわけにはいかんやろう。

ほな終わったらまっすぐ帰って来ればええやんか。あの人のこと褒める必要もないやんか。なんで女の人の服とか褒めるんよ。なにが目的やの。

目的なんかあるかいな。楽しくお話しして和やかになるやろ。

なんであの人と和やかになる必要があるのよ。うちまっすぐ帰ってきて和やかにしとったらええやんか。

もういい加減にしてくれよ。なにもないんやさかいに。

なにかあったら許されへんわ。もうほんまにやめて。女の人褒めたりするのやめてや。

わかったがな。

わかったがなやない。またどうせお茶に誘うんかあんたは。なにが目的やねん。

もう行かへん言うてるやろが。どないせえっちゅうねん。

(70才代と思われる男性と女性が大きな声で言い合いをしていました。東京では絶対に見ることのない景色だと思いました。大阪LOVE❤︎)