味を知ってしまったが最後
人と人の間には
梯子をかけることができる
一人で立ってる君と
一人で立ってるわたしが
手を伸ばして繋いだ時
ふたりとも嬉しくなる
ふたりとも転ばなくなる
君の世界でもなく
わたしの世界でもない
第三の世界が
梯子のうえを行き交う
なにかを作るとき
完成するまで誰にも見せてはならないと思っていた
孤独であることが崇高であり純粋なのだと信じてやまなかったのだ
作りながら見せるとか
見せながら整えていくとか
そんなプロセスの楽しみを
誰かと共有して楽しんでいいなんて
知らなかったんだ