お母さん役で映画に出演する
リアルでは子供がいないので
感情も声も距離感も
なにもかも手さぐりだった
やり終えて自分のなかに新しい感情が湧きだしているのを見た
彼女たちの不安を鎮めてやりたい
自信を持たせてやりたい
体を守ってやりたい
社会との接点を作ってやりたい
これは紛れもなく
親の気持ちなのだと気づく
そこにいるあの子たちがわたしを母親にしてくれた