ブラックは絶望に光を投げかける
共同の展示会で
みんなの出展物を取りまとめてディスプレイをした
たくさんの作品を効果的に見せるよう
かなり工夫して並べる作業は
思ったよりもエネルギーと時間を必要とした
気持ちに余裕がなくなってきて
頭は回転しなくなってきて
時間は迫ってくる
微笑むことすらできなくなっていた
そのとき
メンバーの一人が言った
「あたしの作品だけが全部売れて儲かりますように」
ほんと笑った
ころげて笑った
そして力が湧いてきた
もしも
「もう少しだからがんばろう」
なんて言われていたらと思うとぞっとする
笑いは優しさの技術なのかも
だってこれ高度すぎてマネできないもん