分類の終焉

友だち
家族
近所の子ども
恋人
店員さん
恩師


心の中には人に座ってもらう席があって
名前がついている
新しい人はどこに座ってもらうか
決めることになっていた

どうも最近
どの席にもそぐわない人が現れた
はたまた
複数の名前をつけねばならぬ人とか
悩んでしまう

いまわかったことがある
これからは
席に名前はつけない
ひとりひとりちがうんだから
その人の名前だけでいい

心の中にある席は
ぜんぶ自由席