月のように

走っているとき
ふと隣にいつも同じ人がいてくれたら
その人も一生懸命走ってて
時たま声をかけ合ったり
水を手渡し合ったりできたら
弱音をはくことは相変わらずだろうし
泣くときは泣くんだろうけど
それでも止まらずに
きっと走り続けられる
仲間でなくちゃってこともなくて
たとえばライバルでもいい
いつもの店のマスターでもいい
犬でもいい
全力疾走してることを
いつもその目が認めてくれるとしたら
ほかになにが必要だっていうの